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『時代劇いろいろ その2』
再び時代劇話。
多分、自分の一番古い時代劇の記憶は『子連れ狼』です。これも例に漏れず本放送か再放送かは分かりません。「鬼気迫る」という言葉がぴったりな印象でした。まあ、小学校低学年でアレを見たら怖いかもな、と言うのは今の感想。昔の時代劇は大胆に血糊を飛ばしてましたので、子供が観るとショックではあるかも知れません。しかし、血のでないちゃんばらは、ちゃんばらに非ず。今の時代劇はぬるくてイカンです(刑事ドラマも同じく)。
『子連れ狼』の細部はあまり覚えていないのですが、大雑把に説明すると3歳児を乳母車に乗せて旅をする剣客の話、でしょうか(←大雑把過ぎ)。主人公:拝一刀の役は萬屋金之助氏。仇敵:柳生烈堂……は、どうやら代々変わっているらしいので良く分からない; 自分が唯一覚えているのは西村晃氏です。
大五郎が3歳というのは「しとしとぴっちゃん〜」のフレーズが有名な橋幸夫の歌から。大五郎、クレヨンしんちゃんと同じ歳です。3歳児でも育つ環境が違うと凄い事になります。
『子連れ狼』は最終回が印象的でした。結局主役は大五郎だったと言うべきでしょうか。父親が仇敵と最後の戦い。目の前で父親が斬り殺されるという修羅場を目にした大五郎は父の残した刀を手に烈堂へと突進。無抵抗で大五郎に刺される烈堂。大五郎を抱きしめ、「我が子よ……」と呟いて絶命する烈堂。
え? こっちが本当の親子???
物語の背景を何も知らずに観ていたお子様は最終回のその科白に目が点でした。しかし、これは自分の記憶違いで、本当は「我が孫」と言っていた様です。それにしても観ていた自分は取り残された感満載のまま烈堂も死亡。一人取り残される大五郎でドラマは終ってしまいました。
おいおい、大五郎はこれからどうなるの。普通に生きて行けないでしょ。仮に運良く誰かに拾われても、齢3歳で父が人を殺すのを見続けて、自分でも人を殺めたこの子は真っ当に生きられるの?
今思い出しても浮かぶ数々の疑問。子供心にももやもやしたものが残ったものです。続編が創られたりしているらしいので、大五郎のその後も調べれば分かるのかも知れませんが、今そう言う気は起こらない。
何故なら、この絶望感が良いから!
いや、何と言うか。自分はハッピーエンド志向ですが、散々人を斬る(=殺す)事をして来た人間が、突然の様に出来すぎた幸せを迎える演出は疑問が残ります。悪(=倫理に反する行為)には悪の末路がある。きっぱりやってくれた方が良い。最近は時代劇も刑事ドラマも「辛い過去を背負った為にこうなりましたが、実は悪い人ではありませんでした。だから許してね」的な話が多く、つまらないです。勧善懲悪とか、自業自得とか、重要なテーマだと思うのです。
で、『子連れ狼』で烈堂を演じた一人、西村晃氏はなんと……
『水戸黄門』で気のいいおじいちゃん、二代目黄門様にクラスチェンジ☆
自分、この二役が同一人物だと全然気付いていませんでした。後に懐かしの番組紹介で知って驚いたのですが母曰く「この人も初代黄門:東野英治郎も元々悪役専門だった」そうで。今、仕事の関係でちゃんばら映画の資料を見る事があるんですが、その言葉を裏付ける様にその戦歴(違)が載っていて納得しました。
『水戸黄門』はもう、『サザエさん』と並んで国民的番組。今全然観ていないので分からないのですが、何シリーズも通して同じ人が脚本書いていたんですよね。そのせいかシリーズ毎に同じ様な話が展開されるんですが、お約束の美というのはここにこそ生きていると思います。
良くあるのはオープニングは街道を行く黄門様一行。大概八兵衛が次の宿泊地の名物料理の話を出し、助さんか格さんがそれをたしなめ、黄門様が宿場町の解説。
そこに同じく旅する男と峠茶屋か何かで出会い、男は「宿場町は俺の故郷。一肌上げて帰って来た」と言います。
で、帰ってはみるものの実は男は家出で、都でも大した成果も上げられないままの帰郷。妹は心配しつつ喜びますが父親(or母親。大概片親)は「お前なんか勘当した身だ」と追い返そうとします。親は何かの職人でお殿様への献上品作りをしてたりして、その地位を○○屋に狙われている。
陰謀に巻き込まれる親を救う為に男はがむしゃらに、黄門様は弥七やらお銀やらに内偵させ、いつの間にか参戦。物語の中盤では弥七の風車がかならず民家の柱に穴を開け、お銀が視聴者サービスの入浴タイム。
さらわれる妹と無謀に飛び込む男。その場に乗り込めば悪代官と○○屋が揃って「出合え出合えー!」わらわら集まるお代官様の家臣。
切り掛かる家臣達。黄門様「こらしめて上げなさい」。ほとんど素手で大量の家臣を倒す助格+弥七+お銀。数分暴れた後、黄門様が「もういいでしょう」。お約束の印籠公開。手の平返した様に素直になる悪人達。黄門様の正体を知った男や父親、妹も仲直りして大団円。御老公様旅立つ……何回観たか分からない、黄金パターンです。
これが『暴れん坊将軍』の場合、徳川吉宗が悪人宅に乗り込んで「余の顔を見忘れたか」と宣言すると、葵の御紋の付いた着物から顔を思い出して「ははー」っと伏せる。けど、その後開き直って「こやつは上様の名をかたる不届きものである。ものども出合えー」になります。
お約束の美!(笑)
お約束が特に無いのは『大岡越前』くらいでしょうか? お白砂シーンはありますが決め台詞はありませんね……『必殺』にも決め台詞はありませんが、決めお仕事シーンはあります。
『江戸を斬る』も決め台詞は無いのですが、お約束なのはメインの悪人退治の場面。遠山金四郎が頑張っていると必ずで奥さんが紫頭巾の侍姿で駆けつける。「危険だから首を突っ込むな」と言われても必ず来ます。時々悪人に捕まります。なんて言うか、『仮面ライダーストロンガー』のタックルみたいです(笑/奥さんではありませんが)
『江戸を斬る』は今は無く、代わりに現代ドラマを挟んだりする月曜夜8時。正直、里見浩太朗の『江戸を斬る』は失敗だったと思うし、『水戸黄門』もあんまりしっくりこないです。東野英治郎氏と西村晃氏は良かった。前者は好々爺、後者は上品な元将軍って感じで違いがありながらもそれぞれ良かった。弥七も、中に人には悪いですが、弥七では無く別のキャラクターとして出て欲しかったです。
『大岡越前』も個人的に中の人が変わったら終わりだと思ってます。榊原伊織先生が出なくなった時から、全然観ていないんですが;
※何分古い作品の為、他の作品と記憶が混じってる可能性も大きいです。文章中、明らかに間違ってると思われる箇所がありましたら、御指摘下さると幸いです。
多分、自分の一番古い時代劇の記憶は『子連れ狼』です。これも例に漏れず本放送か再放送かは分かりません。「鬼気迫る」という言葉がぴったりな印象でした。まあ、小学校低学年でアレを見たら怖いかもな、と言うのは今の感想。昔の時代劇は大胆に血糊を飛ばしてましたので、子供が観るとショックではあるかも知れません。しかし、血のでないちゃんばらは、ちゃんばらに非ず。今の時代劇はぬるくてイカンです(刑事ドラマも同じく)。
『子連れ狼』の細部はあまり覚えていないのですが、大雑把に説明すると3歳児を乳母車に乗せて旅をする剣客の話、でしょうか(←大雑把過ぎ)。主人公:拝一刀の役は萬屋金之助氏。仇敵:柳生烈堂……は、どうやら代々変わっているらしいので良く分からない; 自分が唯一覚えているのは西村晃氏です。
大五郎が3歳というのは「しとしとぴっちゃん〜」のフレーズが有名な橋幸夫の歌から。大五郎、クレヨンしんちゃんと同じ歳です。3歳児でも育つ環境が違うと凄い事になります。
『子連れ狼』は最終回が印象的でした。結局主役は大五郎だったと言うべきでしょうか。父親が仇敵と最後の戦い。目の前で父親が斬り殺されるという修羅場を目にした大五郎は父の残した刀を手に烈堂へと突進。無抵抗で大五郎に刺される烈堂。大五郎を抱きしめ、「我が子よ……」と呟いて絶命する烈堂。
え? こっちが本当の親子???
物語の背景を何も知らずに観ていたお子様は最終回のその科白に目が点でした。しかし、これは自分の記憶違いで、本当は「我が孫」と言っていた様です。それにしても観ていた自分は取り残された感満載のまま烈堂も死亡。一人取り残される大五郎でドラマは終ってしまいました。
おいおい、大五郎はこれからどうなるの。普通に生きて行けないでしょ。仮に運良く誰かに拾われても、齢3歳で父が人を殺すのを見続けて、自分でも人を殺めたこの子は真っ当に生きられるの?
今思い出しても浮かぶ数々の疑問。子供心にももやもやしたものが残ったものです。続編が創られたりしているらしいので、大五郎のその後も調べれば分かるのかも知れませんが、今そう言う気は起こらない。
何故なら、この絶望感が良いから!
いや、何と言うか。自分はハッピーエンド志向ですが、散々人を斬る(=殺す)事をして来た人間が、突然の様に出来すぎた幸せを迎える演出は疑問が残ります。悪(=倫理に反する行為)には悪の末路がある。きっぱりやってくれた方が良い。最近は時代劇も刑事ドラマも「辛い過去を背負った為にこうなりましたが、実は悪い人ではありませんでした。だから許してね」的な話が多く、つまらないです。勧善懲悪とか、自業自得とか、重要なテーマだと思うのです。
で、『子連れ狼』で烈堂を演じた一人、西村晃氏はなんと……
『水戸黄門』で気のいいおじいちゃん、二代目黄門様にクラスチェンジ☆
自分、この二役が同一人物だと全然気付いていませんでした。後に懐かしの番組紹介で知って驚いたのですが母曰く「この人も初代黄門:東野英治郎も元々悪役専門だった」そうで。今、仕事の関係でちゃんばら映画の資料を見る事があるんですが、その言葉を裏付ける様にその戦歴(違)が載っていて納得しました。
『水戸黄門』はもう、『サザエさん』と並んで国民的番組。今全然観ていないので分からないのですが、何シリーズも通して同じ人が脚本書いていたんですよね。そのせいかシリーズ毎に同じ様な話が展開されるんですが、お約束の美というのはここにこそ生きていると思います。
良くあるのはオープニングは街道を行く黄門様一行。大概八兵衛が次の宿泊地の名物料理の話を出し、助さんか格さんがそれをたしなめ、黄門様が宿場町の解説。
そこに同じく旅する男と峠茶屋か何かで出会い、男は「宿場町は俺の故郷。一肌上げて帰って来た」と言います。
で、帰ってはみるものの実は男は家出で、都でも大した成果も上げられないままの帰郷。妹は心配しつつ喜びますが父親(or母親。大概片親)は「お前なんか勘当した身だ」と追い返そうとします。親は何かの職人でお殿様への献上品作りをしてたりして、その地位を○○屋に狙われている。
陰謀に巻き込まれる親を救う為に男はがむしゃらに、黄門様は弥七やらお銀やらに内偵させ、いつの間にか参戦。物語の中盤では弥七の風車がかならず民家の柱に穴を開け、お銀が視聴者サービスの入浴タイム。
さらわれる妹と無謀に飛び込む男。その場に乗り込めば悪代官と○○屋が揃って「出合え出合えー!」わらわら集まるお代官様の家臣。
切り掛かる家臣達。黄門様「こらしめて上げなさい」。ほとんど素手で大量の家臣を倒す助格+弥七+お銀。数分暴れた後、黄門様が「もういいでしょう」。お約束の印籠公開。手の平返した様に素直になる悪人達。黄門様の正体を知った男や父親、妹も仲直りして大団円。御老公様旅立つ……何回観たか分からない、黄金パターンです。
これが『暴れん坊将軍』の場合、徳川吉宗が悪人宅に乗り込んで「余の顔を見忘れたか」と宣言すると、葵の御紋の付いた着物から顔を思い出して「ははー」っと伏せる。けど、その後開き直って「こやつは上様の名をかたる不届きものである。ものども出合えー」になります。
お約束の美!(笑)
お約束が特に無いのは『大岡越前』くらいでしょうか? お白砂シーンはありますが決め台詞はありませんね……『必殺』にも決め台詞はありませんが、決めお仕事シーンはあります。
『江戸を斬る』も決め台詞は無いのですが、お約束なのはメインの悪人退治の場面。遠山金四郎が頑張っていると必ずで奥さんが紫頭巾の侍姿で駆けつける。「危険だから首を突っ込むな」と言われても必ず来ます。時々悪人に捕まります。なんて言うか、『仮面ライダーストロンガー』のタックルみたいです(笑/奥さんではありませんが)
『江戸を斬る』は今は無く、代わりに現代ドラマを挟んだりする月曜夜8時。正直、里見浩太朗の『江戸を斬る』は失敗だったと思うし、『水戸黄門』もあんまりしっくりこないです。東野英治郎氏と西村晃氏は良かった。前者は好々爺、後者は上品な元将軍って感じで違いがありながらもそれぞれ良かった。弥七も、中に人には悪いですが、弥七では無く別のキャラクターとして出て欲しかったです。
『大岡越前』も個人的に中の人が変わったら終わりだと思ってます。榊原伊織先生が出なくなった時から、全然観ていないんですが;
※何分古い作品の為、他の作品と記憶が混じってる可能性も大きいです。文章中、明らかに間違ってると思われる箇所がありましたら、御指摘下さると幸いです。
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